障害年金社労士の選び方|精神障害・発達障害

この記事の内容
障害年金社労士の選び方については、簡単に言えば「あなたに合った社労士を選びましょう」ということになります。
では、どのようにすれば「あなたに合った社労士」を選ぶことができるのでしょうか?
この記事では、そのポイントについて解説しています。
結論としては、以下のような「あなたの障害年金請求の特徴(要望)」をあなた自身が理解し、その特徴(要望)に強い社労士を選びましょうということです。
- 初診日が全然わからない(初診日を確定させたい)
- 初診日の記録が廃棄されている・閉院している(初診日を証明したい)
- 何が何でも遡及請求を認めてもらいたい
- 社会的治癒を主張したい
- 働きながら受給したい
- 診察に同行して、障害の状態を医師に伝えるサポートをしてほしい
- 神経症圏の病名で受給したい
- 複雑な請求でなければ、できるだけ社労士費用を節約したい
なお、「あなたの障害年金請求の特徴(要望)」をあなた自身が理解するには、社労士事務所の無料相談(問い合わせ)を活用してください。
あなたの手続きが難しいのかそうでもないのか、気を付けるポイントは何なのか等について、質問してみるとよいと思います。
決して、料金の安さだけで安易に選ばないようにしてくださいね!
障害年金の社労士選びは慎重に
後悔先に立たず
せっかく社労士に依頼したのに、思っていた対応・思っていた結果と全然違った…
社労士としては大変申し訳ないことですが、実際にはこんなふうに感じる方がいらっしゃるのも事実だろうと思います。
では、どうしてこのような事態になってしまうのでしょうか?
情報収集不足
社労士との契約後に後悔してしまうのは、依頼をする(契約をする)以前の情報収集が不足しているからかもしれません。
あまり吟味せず、
- 検索したら一番上に出てきたから
- ホームーページが立派でキレイだから
- 社労士が美人だから/カッコイイから
- 近いから
- 安いから
このような理由で依頼先を決めてしまうと、もしかしたら後悔してしまうことになるかもしれません。
できるだけ事前の情報収集を怠らないようにしましょう。
情報収集しろと言われても困る
情報収集といっても、いったい何をどうすればいいのだろう?
あなたはこのように思うのではないでしょうか?
それは当然のことで、しっかり情報収集・分析ができるのであれば、そもそも社労士に依頼せずにご自身で手続きできますもんね。
そこで、ここでは、とりあえず社労士事務所への問い合わせをおすすめします。
ただ、無料相談(問い合わせ)をするには社労士事務所をピックアップしなければなりません。
そのピックアップはどのようにすればよいのでしょうか?
インターネットで検索してみよう
問い合わせをする社労士事務所を見つけるためには、まずはインターネット検索をしてみましょう。
検索してみて、ホームーページを見てみて、なんとなく良さそうな雰囲気の社労士事務所に問い合わせをしてみましょう。
余談ですが、社労士事務所側は、検索結果でいかに上位表示させるかに必死です。
自分のページを上位表示させないことには見てもらえませんので、そのために広告を出したり記事を投稿したりしています(この記事がまさにそれです)。
SNSを見て判断してもOK
SNS全盛期の昨今、それを利用して情報発信をする社労士事務所も多くなってきています。
YouTube、TikTok、エックス(旧ツイッター)、インスタグラム、フェイスブック等々、比較的規模が大きくて取扱件数も多い社労士事務所が主に情報発信している印象です。
ホームページではなかなか問い合わせ先を決められない場合、これらSNSで頻繁に情報発信している社労士事務所を問い合わせ先に決めれば、その取扱件数の多さからスキルやノウハウの面で安心感があるでしょう。
無料相談(問い合わせ)をしてみよう
なんとなく良さそうな社労士事務所が見つかったら、問い合わせをしてあなたの状況・状態をざっと説明してみましょう。
そして、次のことについて聞いてみてください。
- 受給可能性
- 手続きの難易度
- 手続きのポイント(初診日なのか、病名なのか、障害の状態なのか、就労状況なのか等々)
これらを聞くことにより、あなたの障害年金請求のポイントや難易度がおおよそわかると思います。
3か所ほど聞いてみよう
問い合わせ先は1か所だけに絞るのではなく、3か所ほどピックアップして問い合わせをするようにしてみましょう。
内容によっては社労士事務所ごとに見解が異なる場合がありますので、複数の社労士事務所への問い合わせをおすすめします。
最初に問い合わせた社労士事務所で「無理」と言われたことが、2番目3番目の問い合わせ先では「大丈夫」と言われることもあるかもしれません。
なかなか大変ですが、後悔しないために、最低3か所くらいは問い合わせをしてみるのがよいでしょう。
あなたの障害年金請求のポイントは?
3か所ほどの社労士事務所に問い合わせをしてみれば、あなたの障害年金請求のポイントがおおよそわかると思います。
そして、同時にあなたの要望も理解できることでしょう。
障害年金請求のポイント(要望)には、だいたい次のようなものがあります。
- 初診日が全然わからない(初診日を確定させたい)
- 初診日の記録が廃棄されている・閉院している(初診日を証明したい)
- 何が何でも遡及請求を認めてもらいたい
- 社会的治癒を主張したい
- 働きながら受給したい
- 診察に同行して、障害の状態を医師に伝えるサポートをしてほしい
- 神経症圏の病名で受給したい
- 複雑な請求でなければ、できるだけ社労士費用を節約したい
このようなあなたのポイント(要望)がわかれば、あとはそれに合った(それに強い)社労士事務所に依頼をするだけです。
問い合わせをしたなかにピッタリの社労士事務所があれば、そのままそこに依頼すればよいでしょう。
残念ながら適任と思える社労士事務所がなければ、もう少しネット検索をしてみましょう。
同じように見えて、障害年金社労士もいろいろです
ネット検索をしていると、どこの社労士事務所も同じように見え、その違いがまったくわからないかもしれません。
でも、ホームページの記載をよくよく確認すると、それぞれの社労士事務所の特徴や、障害年金を業務として取り扱っている背景・動機が見えてきます。
それはたとえば、次のようなものです。
- 難しい案件もおまかせ!
- 遡及請求にこだわる!
- 年金制度が好き!
- メンタルヘルス分野が好き!
- 収入の柱を増やしたい!
以下、私の勝手なイメージですが、難しい案件や遡及請求に強い社労士事務所は「武闘派」、年金制度やメンタルヘルスそのものが好きな社労士事務所は「ヲタク的」と言えるかもしれません。
そして、武闘派社労士は例外的な請求や不服申立てに強く、ヲタク的社労士には制度や病気への独自の見解があるかもしれません。
また、ホームページの記載から労務関連業務をメインに行っていることがわかる場合、その社労士事務所が障害年金を業務として扱っている理由は「収入の柱を増やしたい」であるように思われ、なんとなくビジネスライクなイメージです。
まとめ
障害年金制度も複雑で難しいかもしれませんが、社労士事務所選びも(どこも同じように見えて)難しいと思います。
それでもやはり「あなたに合った社労士事務所」を選んだ方が良く、テキトーに決めると後悔する可能性が高くなります。
次の手順で社労士事務所を見つけ、問い合わせをし、ぜひあなたに合った(あなたの要望に合った)社労士事務所を見つけてみてください。
- インターネットでなんとなく良さそうな社労士事務所を見つける
- その社労士事務所に問い合わせをする(3か所ほど)
- あなたの手続きのポイントや要望を知る
- あなたに合った社労士事務所に依頼する
なお、料金が安いというだけで安易に選んではいけませんよ。
比較的高額だからこそ納得のいく結果を得られることも必ずあります。
この記事を書いた人

鈴木雅人
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