精神の障害年金|診断書の頼み方と日常生活状況の伝え方

この記事の内容

  • 障害年金の診断書を書いてくれるかどうか主治医に聞いてみたいけど、ちょっと緊張する――
  • 主治医は診断書を書いてくれると言ったけど、普段の生活について伝えることができていない――

そんなとき、どうすればよいのでしょうか?

すぐに社労士へ依頼した方がよいのでしょうか?

でも、ちょっと待ってください。

それ自体はさほど難しいことではありませんので、ご自身でできる可能性があります。

それに最近では、AIに相談しながら整理することもできるようになりました。

私も実際にChatGPTへ質問してみましたが、簡単にポイントを教えてくれました。

そしてそのポイントは、障害年金請求に携わる社労士としても「まあそうだろうな」と思える内容でした。

この記事では、そのポイントについて掲載しております。

上記のようなお悩みがある方は、ご参考となさってください。

障害年金の診断書を書いてくれるかどうかの確認方法

私からAIへの質問

障害年金の診断書作成を医師にお願いしようと思います。

何と言えばよいでしょうか?

AIから私への回答(シンプルに伝えればOK)

診察の流れの中で、シンプルに伝えれば大丈夫です。

変に遠慮しすぎたり、逆に「書いてもらえる前提」で強く出たりする必要はありません。

たとえば、こんな感じです。

「障害年金の申請を考えているのですが、診断書の作成をお願いできますでしょうか。」

もう少し事情を添えるなら、

「日常生活や就労のことで困りごとが続いており、障害年金の申請を検討しています。診断書作成について、ご相談させていただけますでしょうか。」

これくらいで十分です。

あと、精神科では「困っていること」を具体的に伝えた方が、診断書にも反映されやすいです。

例えば、

  • 外出できない
  • 入浴・食事・掃除が安定しない
  • 人と関わると強い疲労が出る
  • ミスや遅刻が多く働けない
  • 家族の援助が必要
  • 手続きや金銭管理が難しい

など、生活上の支障をそのまま話すイメージです。

逆に、「受給できるように重く書いてください」みたいな言い方は、避けた方が無難です。

診断書は「どんな病名か」より、「日常生活や社会生活にどの程度支障があるか」がかなり重要なので、普段の困りごとを具体的に伝えるのが大事です。

日常生活の困りごとの伝え方

私からAIへの質問

普段の困りごとが十分に伝わっていない気がします。

どうすればよいでしょうか?

AIから私への回答(できないことを具体的に、メモを有効活用)

日常生活の「できないこと」を具体的に伝えよう

それ、精神科ではかなりよくあることです。

診察時間が短いと、どうしても「眠れていますか」「薬どうですか」で終わりやすく、生活上の困難さまで伝わりきらないことがあります。

コツは、「つらい気持ち」よりも「生活で実際に何ができなくなっているか」を具体化することです。

例えば、「しんどいです」よりも「3日風呂に入れませんでした」の方が医師には伝わりやすいです。

ほかにも、

  • 家事が止まる
  • ゴミ出しできない
  • 役所の書類を開封できない
  • 約束を忘れる
  • 買い物で判断できない
  • 人と話した後に寝込む
  • 電車に乗れない
  • 働こうとしても続かない
  • 昼夜逆転している
  • 家族が代わりに管理している

など、「生活の崩れ方」を具体的にすると、診断書にも反映されやすくなります。

メモを有効に使おう

診察でうまく話せない場合は、メモを渡すのもかなり有効です。

精神科では珍しくありません。

例えば、こんな形です。

診察時にうまく説明できないため、現在の生活状況をまとめました。

・入浴は週1〜2回程度
・食事は1日1回になることが多い
・外出は通院以外ほぼできない
・役所や郵便物の手続きができず放置してしまう
・人と関わると強く疲弊し、数日寝込む
・就労を試みても継続できない

障害年金の申請も検討しているため、現在の生活状況を正確にお伝えしたく、お渡しします。

ポイントは、

  • 盛らない
  • 抽象的にしない
  • 「できたりできなかったり」も書く
  • 周囲の援助があるなら書く

です。

あと、精神疾患は「診察室で普通に話せる=軽い」と誤解されやすいことがあります。

なので、「診察の数分だけは頑張れてしまう」タイプの人ほど、生活実態を言語化した方がよいケースがあります。

具体的に医師に伝えること

私からAIへの質問

できれば受給できる診断書を書いてほしいです。

診断書にきちんと反映してもらうために、具体的に何を伝えればよいのでしょうか?

AIから私への回答(日常生活、外出・対人関係、就労・学校、援助状況について)

「受給できるようにお願いします」と直接言うより、「実際の生活上の支障」を具体的に共有する方が、結果として診断書に反映されやすいです。

精神の障害年金では、かなり大雑把に言うと、

  • 日常生活をどれくらい自力で維持できるか
  • 社会生活・就労がどれくらい難しいか
  • 援助がどれくらい必要か

が重要です。

なので、医師に伝える内容も、この観点に寄せると整理しやすいです。

例えば、次のような項目を具体的に伝えると、診断書に反映されやすくなります。

日常生活

  • 入浴頻度
  • 着替えができるか
  • 食事を用意できるか
  • 掃除・洗濯ができるか
  • ゴミ出しできるか
  • 金銭管理できるか
  • 郵便物や手続きを放置していないか

例:

  • 「数日風呂に入れない」
  • 「コンビニ食ばかり」
  • 「部屋が片付けられない」
  • 「督促状を放置してしまう」

外出・対人関係

  • 一人で外出できるか
  • 電車や人混みが難しいか
  • 他人との会話後に強く消耗するか
  • 家族以外との交流状況

例:

  • 「通院以外ほぼ外出しない」
  • 「電話対応できない」
  • 「人と会うと翌日寝込む」

就労・学校

  • 働けているか
  • 継続できるか
  • ミス・遅刻・欠勤
  • 配慮が必要か
  • 作業速度や集中力

例:

  • 「短期間で退職を繰り返す」
  • 「指示理解に時間がかかる」
  • 「疲弊して継続できない」

援助状況

これ、かなり重要です。

  • 家族が管理していること
  • 声かけが必要
  • 付き添いが必要
  • 実家依存
  • 福祉サービス利用

例:

  • 「母が金銭管理している」
  • 「家族が薬を管理している」

あと、かなり大事なのですが、

「できる日」ではなく、

  • 平均するとどうか
  • 放っておくとどうなるか

を伝えた方が実態に近くなります。

精神疾患は波があるので、

  • 「たまにできる」
  • 「診察の日だけ頑張れる」

だけで判断されると、実態より軽く見えやすいです。

診察で口頭説明が難しいなら、箇条書きメモを渡すのは実務上かなり有効です。

医師も、生活状況が整理されていると診断書を書きやすくなります。

補足

※以下、AIとのやり取りではなく、社労士鈴木による補足です。

精神の障害年金の診断書には、

  • 教育歴
  • 職歴
  • 治療歴
  • 現症時の就労状況

の記載欄もあります。

これらの項目についても普段の診察ではなかなか伝える機会がないと思いますので、事前にまとめておくとよいでしょう。

次の手順で進めれば、さほど難しくはないと思います。

  • 年金事務所や市区町村役場でもらった診断書用紙がお手元にあると思いますので、それにざっと目を通します
  • 診断書の各項目について、これまで医師に伝えていないと思うことがあれば、メモにまとめます
  • 日常生活状況を書いたメモと一緒に、医師に手渡します

なお、医療機関によっては診断書作成のための独自のヒアリングシートがあったり、相談員によるヒアリングがあったりします。

そのような場合は、ご自身で作成したメモを医師に手渡す必要はありません。

ただ、前もってメモにまとめておけば、ヒアリングシートの記入やヒアリングがスムーズに進むでしょう。

まとめ

  • 障害年金の診断書を書いてくれるかどうか主治医に聞いてみたいけど、ちょっと緊張する――
  • 主治医は診断書を書いてくれると言ったけど、普段の生活について伝えることができていない――

そんなときはこのページを参考に、あるいはご自身でAIに聞いてみて、メモ書きを作ってみてください。

社労士に依頼してもよいのですが、日常生活について社労士に伝えることができるのなら、医師にも伝えられるはずですよね。

この記事を書いた人

群馬県前橋市の若宮社会保険労務士事務所(障害年金社労士)
社会保険労務士・精神保健福祉士
鈴木雅人
事務所名若宮社会保険労務士事務所
代表者鈴木雅人
国家資格社会保険労務士 第10230004号
精神保健福祉士 第26879号
所在地〒371-0017
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